正直、今までの私のラブソングは強い女として生きてきた。

 2022年6月22日に“有華”がEP『Stamp Rally』を配信リリースしました。今作には、TikTokやInstagramなどのSNSで現在大きな話題となっている「Partner」をはじめ、2021年にリリースした「一蓮星」、2022年2月から3カ月連続リリースした「バースデーソング -2022 ver. -」、「Marry me」、に加えて新曲「サヨナラのはじまり」「終わらない唄」も収録!
 
 さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“有華”による歌詞エッセイを2週連続でお届け。第1弾で綴っていただいたのは、話題の楽曲「Partner」にまつわるお話です。ありのままの自分を作品にできたというこの曲。ラブソングで描いてきた“強い女像”が今回、変化した理由とは…。ぜひ、歌詞と併せてエッセイをお楽しみください。



私が今まで本当にありのままの自分を出せる人は2人だけ。
この世で母親と恋人
友達にもスタッフさんにも父親にもお姉ちゃんにも
誰にも本当の素は見せられなくてたった2人。だけ。
 
恋愛となると本当にわがままな女で
自覚があるぐらいだから相当わがままになる。
 
例えばご飯を食べに行って食べたいものが二つあったとしたら
即答で迷ってる方を頼んでほしいし
眠れない夜は眠るまで電話を繋げてほしいし
カフェラテを頼んだら砂糖を1個入れて渡してほしいし。
 
ほら、やばいでしょ? 付き合いたくないでしょ?笑
そんな私をそのまま作品にできたのが「Partner」
 
正直、今までの私のラブソングは強い女として生きてきた。
そんな女でいたかったから。
 
"文句あるならちゃんと目を見て言ってきなさいよ"
"元気?なんて送らないで。言われなくても元気に過ごしております。"
 
なんて言いながらも結局折れる方は私だったりして。
現実は喜怒哀楽も激しい女で裸足で泣いて家出するような女
その全てを出してしまうのが恥ずかしかった。
 
けどこの曲では何故か恥ずかしさなんて忘れて
無我夢中でCHIHIROさんに私の恋愛観を送っていた。
それは何故か。
 
渋谷のカフェで初めてCHIHIROさんと会った時
私がどんだけわがままな女なんだと説明しても
「わかるー!」と話してくれた。
今まで「え、やばいね。」「重すぎ。」としか言われなかったから
私は嬉しくて嬉しくてたくさん話した。
あの時もしも私だけ一人ぼっちだったら
歌詞はもっと恋愛なんて二の次の強い女の歌だったかもしれない。
 
「Partner」が配信された時
心の中ではついに出してしまった。。とソワソワしていた。
そしたら日に日に届く「わかるー!」の声
ましてや「かわいい」なんて言ってもらっちゃって。
わがまま女も捨てたもんじゃないと思えた。
 
私が本当にありのままの自分を出せる人は3人だけ。
この世で母親とその時付き合っている人とあなた。
友達にもスタッフさんにも父親にもお姉ちゃんにも
誰にも本当の素は見せれなくて、たった3人。だけ。
 
<有華>



◆紹介曲「Partner
作詞:有華・CHIHIRO
作曲:CHIHIRO

EP『Stamp Rally』
2022年6月22日発売

<収録曲>
1 バースデーソング - 2022 ver. -
2 Partner
3 一蓮星
4 Marry me
5 サヨナラのはじまり
6 終わらない唄