今思い出せるのは、不思議とあのファンファーレ。

 2022年8月31日に“GOOD ON THE REEL”が、ニューアルバム『P.S. モノローグ』をリリースしました。今作は、昨年6月にリリースされた『花歌標本』以来1年2カ月ぶり、GOOD ON THE REELにとって5枚目のオリジナルフルアルバム。“独白”の意味を持つタイトルが示す通り、現在のメンバーのリアルな本音や心情が表現された作品になっております。
 
 さて、今日のうたコラムではそんな“GOOD ON THE REEL”の千野隆尋による歌詞エッセイを3週連続でお届け!今回は第2弾です。綴っていただいたのは、収録曲「ファンファーレ」にまつわるお話。自身の心に刻まれている“ファンファーレ”の思い出とは…。ぜひ、歌詞と併せて、このエッセイを受け取ってください。



ソーソーソドー
ソーラソファソーソドー
ソーラソファソーソードー
ソーソーソードー・・・・・
 
小学生の頃に
トランペットで吹いたファンファーレの音階、、、
不思議となんとなく覚えている。
 
サッカー少年団だった僕が、
トランペットかっこいい!という気持ちを
抑え切れずに立候補した運動会の鼓笛隊。
兄の影響もあったのだろう。
 
そして無事に選ばれたトランペット隊。
家や休み時間はマウスピースで練習をし、
放課後は音楽室で思いっきりトランペットで練習をした。
 
校庭ではしゃぐ同級生、
グラウンドから聞こえる応援歌。
そんな声の隙間に響かせた、頼りのない音。
 
それは少しずつ、
ほんの少しずつだけど、
堂々と胸を張っていった。
 
もちろん自分も色んな種目に、
むしろクラス代表のリレーなんかにも出場した。
そんな中でも夢中になって、
練習したのがファンファーレ。
 
そして迎えた運動会。
もちろんファンファーレだけじゃなく、
何曲か課題の曲も演奏した。
それでも今思い出せるのは、
不思議とあのファンファーレ。
 
ソーソーソドー
ソーラソファソーソドー
ソーラソファソーソードー
ソーソーソードー・・・・・
 
自分ばかりの日々に、
応援したいあなたが見えたのは、
見上げた空がきっと、藍よりも青かったんだ。

<GOOD ON THE REEL・千野隆尋>


◆紹介曲「ファンファーレ
作詞:千野隆尋
作曲:宇佐美友啓
 
◆5thオリジナル・フル・アルバム
『P.S. モノローグ』
2022年8月31日リリース
 
<収録曲>
01.WonderWant
02.ファンファーレ
03.ナツメロ
04.Dreamer
05.シネマスコープ
06.同じ空の下で
07.Fade out
08.当たり前
09.ダンス
10.0