情報の90%が視覚から得られるものだというが本当にそうなのだろうか

 2020年9月18日に“Hi Cheers!(読み:ハイチーズ)”が、初のEP『ソーダ水はたいへん気持ちのよいものでした。』をリリースしました。Chie(vo/gt)と月川玲(vo/ba)の女性二人が切なく歌うバラード「親愛なる遠い君へ」や、メンバー全員がメインボーカルとして歌うスペシャルバージョン「ABCがワカラナイ ~The 4 Tones Edit~」など、新たにロック、ファンク、R&Bと様々なスタイルの楽曲を加えた全6曲を収録。Hi Cheers!の音楽の多様性と魅力が存分に詰まった作品になっております…!

 さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“Hi Cheers!”の高村風太による歌詞エッセイを3日連続でお届け!今回は第1弾に続く第2弾。綴っていただいたのは今作の収録曲「恋はケ・セラ・セラ」に通ずるお話です。目に見えないからこそ、わからなくて怖い。目に見えないからこそ、可能性は無限大で面白い。このエッセイからも言葉の奥に込められている“見えない想い”を感じてみてください。

~歌詞エッセイ第2弾:「恋はケ・セラ・セラ」~

情報の90%が視覚から得られるものだというが本当にそうなのだろうか。

ふりかけののりたまにはこしあんが入っているらしい。見た目じゃ微塵もわかんないじゃん。つまりのりたまでご飯を食べるということは間接的におはぎを食べているということなのか!?調理された料理に対して見た目だけで何が入っているかを当てるなんて無理だろう。うちの母はカレーを作る時にチョコレートを入れていた記憶がある。すごいびっくりした。まあ同じ色だからそういうことなのだろうか。どういうことなのだろうか。

目の前にいる人が何を今考えているかなんて本当はわからない。今何考えてるの!?なんて聞くのも突飛なことだし、答えてくれたことが本当だとも限らない。周りにいる人が今までどんな経緯を歩んできたのか、大体は知ったつもりでいるが、それはあくまで表面的なことに過ぎないのではないのか。

大体の場合、本音は口にしづらいことの方が多い。どこで生まれ育ってどんな学校を出たのか、といったことより、一体その人が何を考えているのか、何を考えていたのかを知ることが、本当の意味でその人を知るということなのではないか。知ったつもりでいるけれど本当はわからないことがまだまだたくさんあるのであろう。

第一、音楽というものは一切目に見えないではないか! 波形に記すことはできるが、波形から読み取れる情報などほとんどないと言っても過言ではない。ある意味、音楽は見えない情報をそれぞれの感性で感じることで楽しむことができるのであろう。スティービーワンダーやレイチャールズがそうであるように。

ちなみにコンソメパンチのポテチには梅肉が入っているらしいです。梅といえばおにぎりも割ってみないと中身がわからないね。。。。。おにぎりはおかかが好きです。うちのChieちゃんは高菜のおにぎりが好きなようです。

<Hi Cheers!・高村風太>

◆紹介曲「恋はケ・セラ・セラ
作詞:高村風太・月川玲
作曲:高村風太

◆『ソーダ水はたいへん気持ちのよいものでした。』
2020年9月18日配信

<収録曲>
01.ABCがワカラナイ
02.(not)just for show
03.親愛なる遠い君へ
04.恋はケ・セラ・セラ
05.陳腐なラブソングのせいにして
06.ABCがワカラナイ~The 4 Tones Edit~