そんな不安を言葉にすると消えてしまいそう。でもスキ。

 2020年3月18日に“MOSHIMO”がニューアルバム『噛む』をリリース!可愛くもパワフルな歌声、ポップながら骨太なロックサウンドでリスナーの心を掴み続けている、新進気鋭のギターロックバンド。今作は、プライベートレーベル“Noisy(ノイジー)を設立しての第一弾作品となります。全6曲が収録!
 
 さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放つ“MOSHIMO”による歌詞エッセイを3週連続でお届けいたします!今回は第1弾に続く、第2弾。Vo.&Gtの岩淵紗貴さんに、今作の収録曲「誓いのキス、タバコの匂い」にまつわるお話を綴っていただきました。不安なのに好き。好きなのに不安。不安定な恋から抜け出せないあなたへ。

~歌詞エッセイ第2弾:答えを出すことが全てではない~

多分、答えを聞こうとしてもでないし。
聞きたくないし。

どんなに好き合っても、
根拠とか理由とかぼんやりしてて。
1人でぼんやり朝帰る時間に
どうしようもなく胸を締め付けられる。
締め付けられるたび
「あー、好きなんだなー」って
彼を実感しちゃう時があって。

世の中から浮いてるみたいで、
虚しさの中に自分の存在が確認されていて。

相手に求めれば、求めるほど
遠くなってく気がして書きました。
好き。嫌い。好き。嫌い。とか
はっきりしてくれればいいけど、そんなんないし。

この曲を言葉にするの難しいです。笑

女の子って、
脳で恋しちゃうところがあるんですよねー!?
その人の使う言葉や思考、癖、匂い、
色んなものを敏感に感じちゃって。
ダメだと思うほど、好きになっちゃって。
好きなのか、抜け出せないのか……。笑

直ぐに答えをくれないから、不安になるし、求めるし。
その度にどんどん離れていくし。
そのくせ、少しだけ求められたり。

数字みたいに、数学みたいに
はっきりした答えなんてないなーと。
それぞれのスタイルがあって、幸せの形があって。
絶対なんて無いのに、抱きしめあってる瞬間は
確かな温もりがあって、それに溺れちゃったり。

ずるいなぁ。。。と、思いながら
それに溺れるアタシも、ずるいのかなぁ?!

答えをだすのもめんどくさい。
彼より真面目な自分が嫌になりそう。
器用な彼の態度に時々、
自分の存在が不必要な気もする。
そんな不安を言葉にすると消えてしまいそう。
でもスキ。

そんな歌です。

<MOSHIMO Vo.Gt.岩淵紗貴>

◆紹介曲「誓いのキス、タバコの匂い
作詞:岩淵紗貴・一瀬貴之
作曲:岩淵紗貴・一瀬貴之

◆ニューアルバム『噛む』
2020年3月18日発売
KONS-001 ¥2000+税

<収録曲>
1.もっと
2.熱帯夜
3.TOKYO
4.シンクロ
5.バンドマン
6.誓いのキス、タバコの匂い