死んだように息していたくない。

2021年11月17日に“GARNiDELiA(ガルニデリア)”がニューアルバム『Duality Code』をリリース!今作は“Duality=二元性”と名付けられたとおり、改めてふたりの才能と信念が形成された、12年目の口火を切る作品となっております。TVアニメ『大正オトメ御伽話』OPテーマ「オトメの心得」や、ドラマ『どうせもう逃げられない』OP主題歌「春がきたよ」ほか全12曲が収録。

 さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った““GARNiDELiA”による歌詞エッセイを3週連続でお届け!今回が最終回。綴っていただいたのは、今作のリード曲「My Code」に通ずるお話。長い間、歌い続けてきたからこその、今の想いとこれからの意志を明かしてくださいました。是非、歌詞と併せてこのエッセイを受け取ってください。



みなさんこんにちは、こんばんは!
GARNiDELiAのMARiAです!
さてコラム第三弾、今回で最終回です。
お付き合いくださりありがとうございました。
 
一曲の歌詞に関してこんなに掘り下げて
自分で解説することも中々ないので
自分でも気づきがたくさんあり
とても楽しかったです。
今度はライブで皆様にお愛できる日を
楽しみにしております。
 
それでは第三弾は
Newアルバム『Duality Code』リードナンバー
「My Code」のお話です。
 
 
アルバム制作に
本腰入れて取り掛かったのは確か
今年の夏頃。
 
『Duality Code』は直訳すると
二元性のポリシーとかそういうこと。
GARNiDELiAはボーカルの私MARiAと
コンポーザーのtoku、2人組の音楽ユニット。
結成12年目を迎えた私たち。
インディーズの頃からずっと
2人だけで音楽を紡ぎ続けてきた。
 
そんな私たちが2021年それぞれ
ソロのアルバムをリリースさせていただいた。
12年2人だけで作り続けて
走り続けてきた私たち。
ソロアルバムを作ってる間の
2ヶ月くらい色んなアーティストの方や
作家の人達の作品に触れ、
ものすごい刺激をうけた。
 
もはや革命レベル。
 
秋にまた集合ね。と
お互い自分と向き合い、
音楽と向き合った半年間くらい。
 
たったの半年だけど、
常に一緒に走り続けてきたもんだから
このGARNiDELiAの
アルバムレコーディングをしたときは
おお、久しぶり。
みたいな今までだったら考えられない
一言目からはじまった。
 
ツアーもリリースも
いろんなことがぶっとびまくって
なんにも思い通りに進まなかった約2年間
からの移籍第一弾アルバム。
そしてソロ活動あけのアルバム。
 
ということで
このアルバムを制作するにあたり
うちららしさを改めて考え直した。
それで出た答えを提示するアルバムにすると
作った『Duality Code』。
リードナンバーはどんな曲にすればいい?
 
そもそも2年ぶりのツアーが決まっていて
そこに向けてのアルバムでもあったから
『LIVE』をかなり意識したものであり
うちらの失ってきた色んなものを
一瞬で取り戻せる曲にしたい。
 
tokuには 
とにかく“強い”曲を頼むとお願いした。
 
それできた返事が
この「my code」の原型。
 
 
色あせるほど懐かしい写真に
思い馳せる
指先少し触れたはずの夢も
崩れてく
 
あの頃は良かっただなんて
ダサいセリフ吐いてないで
この瞬間最強で生きていたい
 
 
ここは今のまんまの気持ち。
 
カッコ悪いけど、どうしても思ってしまう。
 
もみくちゃになって
がむしゃらに汗だくになってた
あの日々。あの景色。
 
めちゃくちゃ恋しい。
 
あの景色にまた戻ってきて欲しい。
 
でもそれでも
うちらは止まれない、止まってられない。
 
人生は何が起きるかわからない、
そして一度きり。
 
そんで
アーティストなんだからカッコよくなきゃ。
 
みんなの前くらいカッコつけてたい。
 
だからダサいセリフもダルいセリフも
吐いてらんない。
 
ステージの上ではいつだって最強で
みんなのヒーローで。
 
それがアーティストであると思ってる。
 
いや、思ってた。
 
もちろんカッコよくて
みんなのヒーローであり続けるのは
もちろんだけど
 
おっちょこちょいだったり
たまには愚痴こぼしたり
たまには弱かったり
そんなヒーローがいたって
いいんじゃないかななんて
思い始めた今日この頃。


名前も知らない新人歌手は希望を
歌ってた
画面に映る笑顔が眩しくて
目を伏せた
 
 
20代前半のときははちゃめちゃで
ずっと張り詰めてて尖りまくってた。
でもそれだけじゃ
まえには進めないことも知って
時には立ち止まって耳を傾けたり
けちゃんけちょんに傷ついて、
だからこそ得られるものがあったり。
 
張り詰めまくって、
ずっと肩に力入りまくってた
新人歌手だった私に言ってあげたい
 
大丈夫
キミはキミらしくいれば
ちゃんと愛してくれる人がいる
 
 
GARNiDELiA として12年
個人も含めた歌手活動は19年
長いこと歌い続けてきた
 
 
「いつまでこんなことやってんの?」
「いつまでだってやってやるの」
人は必ずいつか終わりを迎える
黙ってたって
時代は過ぎていくだけ
死んだように息していたくない
最強を生きて
 
 
まだ小学生だったころ、中学生だったころ
歌を歌っているということだけで
学校のみんなに思うように馴染めなかった。
 
どうせ無理だと何度も笑われた。
 
でも今、私は
こうしてステージに立ち続けている
世界中に待っててくれる人がいる。
 
 
この先何年
歌い続けるのか続けられるのか
そんなことわかんないけど
自分はやりたいように生きて
歌いたい歌を歌う
 
いつかまた笑われる日が来たって
そんなの構わない
私がいて
それを愛してくれるキミがいるなら
私は私としてあり続ける。

<GARNiDELiA・MARiA>